Super GT NSX
すでに周回遅れの感がありますが(笑)
Super GT第3戦セパンでNAエンジンを積んだARTA NSXが
予選ポールポジション、
決勝2位と好成績をおさめました(^^)。
もちろん優勝を期待していましたが、
まぁ良しとしましょう。
ターボエンジンのEPSON NSXも
予選2位、決勝5位とまずまずだったようです。
このNAエンジンの基本は2003年の最終スペックのものだそうです。
2003年はフラットボトム化、前面投影面積ハンデ、
FR車のトランスアクスル容認で
NSXがかなり苦しんだ年。
NSXは重量バランスを考え、
エンジン縦置き、ミッション前置き
という異例のレイアウトを採用。
開幕戦TIではTAKATA童夢が3位に入るものの、
第2戦富士以降はまったくGTR, Supraについていけないレースが続きました。
そんな中でNSX陣営は今まで以上に手をかけて(お金をかけて)、
これ以上開発の余地がないくらいのNAエンジンを作り上げました。
新エンジンは8月の富士でまずTAKATA童夢に導入され、予選3位。
決勝ではスローパンクチャでスローダウンした立川のauセルモスープラを最終ラップのヘアピンで道上がオーバーテイクし優勝。続くもてぎでもG'ZOX NSXが優勝。
オートポリスではMobil1 NSXが2位
(といってもエッソが最終戦をにらんで最後はスローダウンしたので実質は3位かな)。
最終戦鈴鹿は、シケインカットしたカルソニックGTR井出を
道上のTAKATA童夢NSXが1コーナーで刺しトップに立つも、
直後の2コーナーで井出にぶつけられスピンし、結局2位でした。
レース後の井出の「道上選手がスピンしてくれた」発言はしばらく物議になりましたよね。
NSXのサイドのインテークもこのNAエンジンの導入のころに
まず左側が閉じられ、後に両側が閉じられました
(右の写真は2003年8月の鈴鹿1000kmでのRegain NSX.
まだ右のサイドインテークは開いています)
いわゆるチョンマゲ部分にあったリストリクターが
奥のよりエンジンに近い部分に移ったのも、
中央に開口部のあるフロントスポイラーもこのころからですね。
ちなみに、この写真は車検のときのRegain NSX.
フロントにカルソニック製ラジエーターを積んでいます。
そんなNAエンジンもこれ以上の開発が難しいことから、
2004年からはターボエンジンになりました。
一部ではF1ターボのようなHondaターボ時代の到来を期待する声もありましたが、
ターボ化決定の遅れや
NAエンジン用の車体に無理やりタービンなどを詰め込んだことによる弊害で(十勝で白煙を吐いていたのはタービンの潤滑油が漏れていたためだそうです)、
結局2004年はNSXはチャンピオン争いにからめず、
雨のもてぎでEPSON NSXが1勝するにとどまりました。
福井社長は2004年の国内レースは屈辱的だったとも言ってます。
2005年は5000万円のNSX特別車を出して、車体をワイド、ロング化するも、第2戦富士までは苦戦。
(NSX fiestaに行くとこの特別車が走ったりするのかな?)
今回究極のNAエンジンを積んだ結果、マシン全体のパッケージ、ドライバビリティが向上し、PP, 2位(^^)。
そもそも
NSX=NAエンジン、空力マシン
というイメージだったので、今回のNAエンジン化には感慨深いものがあります。
すでにこのエンジンはピークパワーでターボをしのいでいるそうです
燃費に関してはターボとほぼ同じということですが...
空力に関してはピッチングを抑えるための新しいチンスポイラーが導入されました。
これからはNSX勢が次々とNA化されて順番に優勝するといいなぁ。
でも2003年も同じようなことが言われてたような気が...
特に最終戦鈴鹿ではウェイトの軽いNSX勢が表彰台独占する!とまで言われてたけど、
結局優勝争いしたのはTAKATA童夢だけ...
完全復活かどうかもう少し様子を見る必要がありますね。
2002年の8戦5勝したときのような最速のNSXが帰ってくることを期待しています。
- NSX、ターボからNA化への経緯(AUTOSPORT WEB)
- 改良型NSX-GTの登場(童夢)
- NSXの逆襲(童夢)
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